昔から安産体型だと言われていたので、まさか出産に32時間もかかるとは思っていませんでした。。。
その時のことについてお話します。
病院の先生から適度に運動するように言われていたので、予定日の2か月くらい前から毎朝20分くらいウォーキングをしたり、ヨガをしていました。
予定日が近くなるとYouTubeで「安産 体操」と調べて効果がありそうな体操をしていました。
出産予定日の一週間くらい前から、夜ベッドに入ると少しお腹が痛くなって前駆陣痛なのかな?と思っていましたが、予定日当日はお腹が痛くなることなく終わってしまいました。
陣痛の始まり
予定日の次の日は検診の日で診察してもらうと、
「子宮口はまだほとんど開いていませんね。陣痛が来るように刺激しておきますね。これでいつ陣痛が来てもおかしくないです。」
と言われました。
陣痛が来るようにしてもらった刺激はそんなに痛いものではなかったので良かったです。
その日は何事もなく終わり、夜中3時ごろにトイレに行くとおしるし?があり、「ついに来た~!」と思いました。
そのあと5時ごろには下痢でお腹が痛かったです。
それからベッドに戻り寝て朝起きて、その日はお腹を気にしながらゆったりと過ごしました。
午前中、お腹が張るとそこそこ痛くて、間隔を計ってみると10~45分でした。
痛みはそんなに強くないもの20時くらいから間隔が10分を切ってきたので念のため病院に電話してみると、
「もっとヒーヒー言うくらい痛くなってから来てもらえればいいです。30分で病院に着くなら6~7分間隔でもいいです。」と言われました。
夜寝ると陣痛が遠のく人もいるらしいです。
それから早くお風呂に入ってベッドに行くと、痛みが強くなり眠れないくらいでした。
痛みが来るとベッドの下に降りて床で、おしりにかかとを当てて(YouTubeで見た方法)痛みに耐えていました。
まだ耐え切れないほどではなかったですが、5分間隔くらいになったので午前3時に病院に電話しました。
看護師さんに状況を伝えると、
「今来てもらってもいいし、もう少し後でもどちらでもいいですよ。」とのことでした。
もう一時間様子をみてまた電話することにしました。
一時間後、もう一度電話してついに病院へ行くことにしました!
病院へ出発!
旦那さんを起こし、さっさと準備をして出発しました。
空はだんだん明るくなってきていました。
両方の母に連絡すると、どちらも気にしていてくれたらしくこんな時間なのに返信や電話をくれました。
午前5時半、病院へ到着し陣痛室へ案内されました。
それからベッドで陣痛に耐えて、8時に朝食を全部食べ、診察をしてもらいました。
「子宮口は4cmです。まだ序の口です。」
と言われ、子宮口?を刺激してもらいました。
その後、陣痛の間隔が5分ほどになり、お昼ごはんも陣痛の合間をみて食べにくかったですが完食しました。
15時のおやつも余裕で食べて、日本ダービーを見ました。
特に変わりなく、次々とやってくる陣痛に耐えていましたが特に変化もなく終わりが見えない状況が続きました。。。
18時の夕食も完食し、20時の診察では
「子宮口は6cmです。少しずつ進んでいます。早くて明日の朝です。体力温存の為になるべく寝て下さい。」
と言われ、陣痛が早く進むように院内を歩いたりしました。
辛くて長い夜の始まり。。。
そこからが大変でした、、、
夜になっても特に変化はなく、ずーっと5分から10分くらいの間隔で陣痛が来てそれに耐える。
陣痛が来ると痛みを逃すために「ふぅー、ふぅー」と長く息を吐く呼吸を続けるので体力が消耗してしまいます。
前の日もあまり寝ていないので、めちゃくちゃ眠いし痛いし終わりが見えないし、、、
3時間に1度位、看護婦さんがNST?をしに来てくれるのですがそれ以外は基本放置されている印象でした。
「初めてなので、これからどんな風にお産が進んでいくのかわからない。」
「どんなになったら分娩室に行けるのか?」
「これって分娩室にいけるくらいの状態になってても気づいてもらえないのではないか、、、」
色んな不満と不安と睡魔と疲れでもう投げ出したい気持ちでした。
毎回腰をさすってくれていた旦那さんも疲れて3時ごろには寝てしまいました。
長い長い長い夜が明けて、朝には完全に気持ちが折れていました、、、
スマホアプリの陣痛カウンターをスタート、ストップさせる気力もなく、今どれくらいの間隔なのかも分からなくなっていました。
多分15分くらいに開いてしまっていたと思います。
希望の朝がやって来ました!
朝8時、旦那さんが一旦帰ってシャワーを浴びるため、義理の母と交代しようとしらた、コロナの為交代は出来ないと病院に断られてしまい看護師さんと少し揉めていました。
旦那さんもとっくに限界を超えているのと、お産がなかなか進まないのとでイライラしていました。
その時に、「分娩係の人にお願いすれば付き添ってくれるらしい」ということを聞きナースコールを押して分娩係の方を呼びました。
分娩係の助産師さんは、私が肛門を自分のかかとで押さえるために床に座って陣痛に耐えている姿を見てびっくりして、アクティブチェアを持ってきてくれました。
このアクティブチェアがものすごく快適でびっくりしました。
座面にタオルを固く巻いたものを置いて、腕を乗せるところに枕を乗せて腕と頭をそこに置くと本当に楽でもっと早くお願いすればよかったと思いました。
その助産師さんに腰をさすってもらいながら、これまでの陣痛の経緯や夜の間どんなに辛かったかを聞いてもらいました。
助産師さんはすごく優しくて、たくさん励ましてくれました。
「二日目になると心も参ってくるよね。」
「少しでもいいから朝ごはん食べよう。」
「赤ちゃんも頑張っているよ。」
「新生児室に今当たり前のようにいる赤ちゃんも、それぞれみんな大変な思いをして産まれてきたんだよ。」
子宮口が9cmになったよ!
9時に3回目の診察をしてもらいました。
先生に、
「心も体ももうボロボロです。ツライです。」
と訴えました。
すると先生は、「わかった!今日絶対に産むよ!明日じゃないよ!今日頑張ろう!」
と言ってくれて、やっと出口が見えた感じがしました。
「子宮口は9cmです。陣痛を強めるために人口被膜します。」
ということで破水させてもらいました。
どばっと生温かい水が流れて、同時に丸かったお腹の水分がなくなって、赤ちゃんの形がダイレクトにゴツゴツ浮き出る感じになりました。
陣痛も少し強くなりました。
病室に戻ると旦那さんと助産師さんが居てくれて、
「そうか!9cm!よくここまで頑張った!後もう少し頑張ろう!」
と言ってくれて涙が溢れて来ました。
後もう少しと陣痛に耐えていると、先生が病室まで来てくれて、
「陣痛促進剤を使って一気に進めましょう。」
と言ってもらい、私も旦那さんも大賛成ですぐに同意書にサインしました。
陣痛促進剤を使うと一気に痛くなると聞いたことがあり、めちゃくちゃ怖かったので点滴を準備してくれる看護師さんに聞いてみると、「そんなことないですよ〜」と言ってもらったので安心していたら、突然痛みが5倍くらいになりました!笑
痛みというか、陣痛の強さというか、赤ちゃんが子宮口の方へ押す力がとても強くなりました。
こんなに強くて赤ちゃんは大丈夫なのか?と心配になりましたが、促進剤を使うときは分娩監視装置を付けてもらうので常に赤ちゃんの様子もわかるようになっているようです。
強い陣痛に耐えるため、旦那さんにお尻を押してもらい、ベッドの足元の板を足で押して突っ張りながら耐えていましたが30分後、2回目の促進剤を追加してもらうとまた10倍くらい陣痛が強くなっていよいよ耐えられなくなり、ナースコールを押しました。
すると助産師さんが飛んできてくれて内診し、
「子宮口、全開です!分娩室に行こう!」
と言ってくれました。
ついに分娩室へ!
陣痛に耐えていた部屋の向かい側にある、近くて遠かった分娩室にやっとたどり着きました!
深呼吸を2回して息を止めておへその方を向いていきみました。
何度か繰り返していると赤ちゃんが下がってくるのが分かりました。
事前に聞いていた便秘の時に頑張る感じと似ているなと思いました。
私は便秘の時に頑張っても出てこないので、この時の方が手応えを感じていました。
もうすぐ出るかなぁと思った時、
「今、赤ちゃんの可愛い髪の毛がチョロっと見えてますよ!」
と言われたので、自分感覚よりも赤ちゃんはもっと奥にいるんだと分かりました。
麻酔を注射器でチクチク打ってもらい、ハサミでジョキっと会陰切開をしてもらったのを覚えています。
こちらはまた別の痛みでしっかり痛かったです。笑
それから早く産みたい一心で思いっきり数回いきむと赤ちゃんが産まれました!!!
ドルンと大きなものが飛び出した感じで。
「やったぁ〜!」
「産まれた〜!」
「終わった〜!」
「陣痛から解放された〜!」
というのが感想でした。
分娩室に移動してからは、ありがたいことに40分で産まれてくれました。
赤ちゃんが出ると陣痛の痛みは嘘のようになくなっていました。
初めてのお産を終えて。。。
こうして長かった初めての出産が終わりました。
素人ながらに今回わかったことは、
・陣痛が強いこと
・陣痛の間隔が短いこと
・赤ちゃんが下がって来ていること
など色んな条件が揃って初めて分娩室へ行けるのだということです。
陣痛が強くても赤ちゃんが降りて来ていないとダメだし、赤ちゃんが降りて来ていても陣痛の間隔が長いと、陣痛と陣痛の間に赤ちゃんがまたお腹の方へ引っ込んでしまうそうです。
事前にネットで調べた情報では、初産で出産するまでにかかる所要時間は12時間程度って書いてあったのに32時間もかかった今回のお産は難産だったのか。
分娩室に入ってから40分で無事に産まれたので安産だったのか。
始まる前は、どんなに痛いのだろうかと痛さの心配をしていましたが、実際は眠気と疲れと終わりの見えない絶望感の方が辛かったです。
痛みは、もうどんな痛みか忘れてしまっていますが、耐えられない痛みではなかったです。
とにかく無事に産まれて来てくれて本当に嬉しかったです。
自分の赤ちゃんはやっぱりめちゃくちゃ可愛いです。
こんな経験が出来たことに感謝です。
これから出産される方など、何かの参考になれば幸いです。
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